今回は、中学の部活動で初めて楽器を吹く人に向けて「クラリネットを買うならどれがいいの?」というお悩みにお答えしていきます。最後には、クラリネット歴15年の私がこれまでの経験を踏まえて中学生にオススメするクラリネットの種類を3つご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事では中学生向けのクラリネットを紹介します!
吹奏楽部のクラリネットなら楽器の耐久性は高い方がいい
クラリネットを卒業後も部活動で使い続けるのであれば耐久度の高いものがいいです。例えば、100円ショップの商品は安くて手軽に購入できますが、劣化が早いイメージがありませんか?楽器も似ていて安価なものは劣化が早い傾向にあります。
タンポと呼ばれるものが早くダメになったり、接続部分についているコルクがすぐ取れてしまったり。学校を卒業してからも楽器を続けたい気持ちが少しでもあるのでしたら、多少高くても耐久性に優れているものを購入するといいでしょう。
しかし、中学生はこれからもクラリネットを続けるか続けないか未定な時期
クラリネットをはじめるタイミングとしては、中学校の部活動がきっかけという人が多いのではないかと思います。そして、はじめたばかりの頃はいつまで楽器を続けるかなんて、正直、考えもしないと思います。私もそうでした。
中学3年生までは、卒業後も楽器を続けるかどうかなんて考えたことがありませんでした。私の中学校は部の楽器を使うことが当たり前だったので楽器を購入するという思考が、そもそもなかったのです。ですが、楽器の購入が必要な学校も多くあるようなので、その際は卒業しても続けたいかどうかを踏まえて「今後、どれだけクラリネットを使っていくのか」を考慮しつつ購入を決めていくのがいいでしょう。
確かに、中学生の部活動で始めたとしたらいつまで使うかは考えないね
中学生に限らず、基本的なクラリネットの相場について&バスクラリネットの相場は?
楽器の価格帯についてお話しします。クラリネットの価格相場は、10万円〜50万円。
クラリネットの相場は10万円〜50万円(プロ仕様だと50万以上も多くあります)
高いものは100万円近くの値段がつけられているクラリネットもありますが、中学生や初心者の方は、そこまで高いクラリネットを購入すると息のコントロールの難しさなどからかえって吹きにくさを感じるでしょう。
楽器は高ければ高いほどいいという訳でもなく、自分の技術に合った物を使わないといい音が鳴らなくなってしまうので注意が必要じゃ
バスクラリネットの相場
バスクラリネットの価格相場は、30万円〜90万円です。海外のメーカーになると150万円越えもザラにありますが、こちらもそこまでの性能は学校の部活動で続ける程度であれば必要ないでしょう。バスクラリネットには、「ロング管」「ショート管」の2種類があり、管の長いロング管の方が、出る音階の幅も広いのでお値段が高くなっています。
バスクラリネットの相場は30万円~90万円で、ロング管とショート管の2種類があります。
クラリネットは繊細な楽器なので、低価格すぎる物には絶対に注意が必要
値段がお手頃という安易な理由だけでクラリネットを選ぶのは控えた方がいいです。低価格なものほど吹きにくさを感じる場合もあるので、吹奏楽部として本格的に吹いていくのでれば、いくつかの種類を吹き比べて選ぶことをオススメします。さらに、低価格すぎるものは音色が薄い傾向もあるのでご注意ください。とはいえ、音色の違いなどは初心者では分かりにくいと思うので楽器屋さんと相談しつつ決めていくのがいいと思います。
楽器を購入するときは試奏室でいくつかの種類を吹いて決めるのが鉄則じゃ!先輩や先生、楽器屋さんと相談しながら決めるとより自分に合ったクラリネットを選ぶことができます。
中学生にお勧めなBbクラリネットを3つ紹介
ここでは「もし全くの初心者である中学生がクラリネットを購入するなら何がオススメなのか?」という質問に、私の経験からお答えしていこうと思います。中学生にオススメのB♭クラリネットを3つご紹介します。
クランポン 【R13】
1つ目は「クランポンR13」です。楽器の音色の特徴は、柔らかさと柔軟な表現力です。この楽器のお値段は539,000円(税込)で、決して安くはないです。しかし、初心者でも吹きやすく、かつ、音色の表現幅が広いのでプロ奏者でも好んで使っている人がいるくらい優秀な種類。奏者の“自分らしい音”を奏でることができるところが評価点です。
初心者でも吹きやすいクランポンのクラリネットがR13(税込み539,000円)
真剣に練習に取り組めば、成長とともに音が磨かれて変化していくので長く使っていく予定の人は、特にオススメです。私が中学生のときは、この種類が備品として学校にあったので使っていました。
これからもクラリネットを続けたい中学生には是非お勧めの1本じゃ!
ヤマハ 【YCL-450】
2つ目は「ヤマハYCL-450」です。まず、日本メーカーなので購入や修理などのアフターフォロー対応がスムーズで安心です。また、同じ値段を支払う場合、海外のメーカーよりワンランク上の楽器がヤマハだと購入できるのもメリットですね。つまり、海外メーカーよりも安い値段で一定の品質のものがヤマハでは提供されているということです。お値段は、170,500円(税込)です。金額的にもハードルがグッと下がったと思います。
ヤマハYCL-450(税込み170,500円)は国内メーカーなので比較的安く良品質なクラリネット
そのハードルは値段感だけではなく吹きやすさにもあります。初心者にとって吹きやすく音を鳴らしやすい作りになっており、明るくて大きな音が出るのが特徴です。音程のコントロールもしやすいので、数年ほど学校の部活動で使う楽器としては十分ですね。卒業後は、楽器をする予定がない人にオススメします。
YCL-450は「これからも続けるかは分からないけど、中学生のうちにMy楽器を持って音楽をしたい!」と考えている場合はオススメですぞ
ヤマハ 【YCL-255】
3つ目は「ヤマハYCL-255」です。こちらも、日本のメーカーなのでアフターフォロー対応が安心です。ヤマハクラリネットの中では、一番安い種類。104,500円(税込)と他と比べてお安くなっています。ただし、プラスチック管です。個人的に趣味で吹く分には十分ですが、コンクールやアンサンブルコンテストなどの本番を本格的に経験するのであれば、クラリネット特有の深みのある音がやや薄っぺらくなるので、プラスチック管はあまりオススメしません。
YCL-255は(税込み104,500円)は比較的安価ですが、プラスチック製のクラリネット
メリットとしては、他の種類が木製でできているのに対して、こちらはABS樹脂(プラスチック)で出来ているので湿気や乾燥、急な気温変化、直射日光に比較的強い構造となっています。初心者にとっては使いやすいですね。
まとめ
ここまで読み進めて、あなたの理想のクラリネットは見つかりましたでしょうか。高額なお買い物になるので不安も多いと思いますが、しっかり吟味をして楽器屋さんと相談をして決めてください。購入した後は、お手入れを小まめにして大切に管理してくださいね。
自分の楽器を持つと愛着が湧いてきますぞ!