今回は、学校の部活動などでクラリネットをはじめた初心者さんに向けて「クラリネットの購入を考えているけど、どのメーカーにしようか迷っている」というお悩みを解決します。この記事では、3つの有名メーカーをご紹介。メーカー名は知っているけど、それぞれどんな特徴があるのか知りたいという人も参考になると思いますので、ぜひ、ご覧ください。
この記事ではクラリネットの製造しているメーカーの一覧を紹介します!
クラリネットのメーカーを3つ紹介!初心者におすすめな機種も解説
【ヤマハ】安心と信頼の日本メーカーのクラリネット【YAMAHA】
日本の総合楽器メーカーとして有名なヤマハでは、クラリネットの製造も行っています。海外のメーカーに比べると安価であり、修理などで部品注文をした際の対応も比較的スムーズです。
ヤマハは日本のメーカーなのでサポートも手厚いということじゃな!
ヤマハの音色や特徴
ヤマハクラリネットは明るい音色が特徴で、単体で深みのあるソロを吹くよりも色々な楽器が合わさって吹く合奏で、明るいメロディーを吹くポジションが向いています。他のメーカーに比べて少ない肺活量でも音を出しやすく、はっきりした音の立ち上がりが特徴的。ムリなく音を出せるように設計をしてあるため、初心者には打ってつけのメーカーです。
ヤマハのクラリネットは明るい音色が特徴的で初心者におすすめできるメーカー!
初心者におすすめできるヤマハの型番
その中でも管の素材は、大きく分けて2種類あります。ABS樹脂製(プラスチック)と木製。ヤマハの取り扱うクラリネットの種類は多くありますが、中でも①YCL-250(管体ABS樹脂製)、②スタンダードモデルのYCL-450(管体木製・グラナディラ製)この当たりが初心者にはオススメです。
ふむふむ、初心者にお勧めな機種はYCL-250とYCL-450。
YCL-250は、いわゆるプラスチック管のため、安価であったり楽器管理が比較的カンタンだったりします。しかし、将来的に長く吹き続けたい人や木製のクラリネットらしい音色を吹きたい場合はプラスチック管はあまりオススメしません。
YCL-250は楽器管理が簡単なのが長所!将来的に何年も続けたいと考えている場合は検討が必要
ヤマハのクラリネットの値段
値段としましては、ヤマハのホームページによるとYCL-250(管体ABS樹脂製)が104,500円(税込)。スタンダードモデルのYCL-450(管体木製・グラナディラ製)は170,500円(税込)です。
参考:https://jp.yamaha.com/
【クランポン】クラリネットの王道メーカー【Buffet Crampon】
クランポン(Buffet Crampon)は、クラリネットをはじめとする木管楽器をメインに製造されているフランスの楽器メーカー。木の使い方が好評であり、国内外の各メーカーがさまざまな面でクランポンをお手本としているほどです。
お次はクラ吹きの中では知らない人はいないクランポンの紹介!
クランポンのクラリネットの特徴や音色
「明るい音色」「操作性による吹きやすさ」が特徴のヤマハのクラリネットに対して、クランポンのクラリネットは「柔軟な表現が可能」「やわらかな音色」が特徴です。そのため、誰でも同じような音色を吹くことができて表現できる、というよりか奏者の力量によって演奏に“自分らしさ”を出すことに長けています。自分の音色を確立したり再現することに向いています。奏者の個性が引き立つところが魅力です。
クランポンのクラリネットは奏者の力量によって自分らしさを出すことができる
クランポンのおすすめ機種を紹介!
クラリネットで深みのある演奏をしたいと感じた人に向けて、初心者からプロまで世界中で愛用されているメーカー。学校での取り扱いも多く、初心者にもよく吹かれているのがE11、E12このあたりです。また、長期的に楽器を続けようと考えている人はR13もオススメです。実際に、店舗に行って試奏してから選ぶといいでしょう。
楽器を購入するときは楽器屋さんでいくつか試奏するのじゃぞ!
クランポンのクラリネットの値段は?
値段は、クランポンのホームページによるとE11が159,000(税込) E12が231,000(税込)R13が539,000円(税込)です。
参考:https://www.bc-studentclarinet.jp/
【セルマー】サックスで有名なメーカー【Henri selmer paris】
クランポンに続いて、セルマーもフランスの楽器メーカーです。木管楽器を中心に製造をし、リガチャーやリードケースなどアクセサリー類の販売も充実しています。
最後はサックスで有名なセルマー社のクラリネットを紹介!
セルマーのクラリネットの特徴や音色は?
セルマーのクラリネットは、輪郭がクッキリして他の楽器の音よりも前に出てくるような音色が特徴。「まるみを帯びた柔らかな音色」のクランポンに対して「はっきりとした音色」が特徴です。そのため、ソロを演奏するときや楽団にて1stクラリネット奏者として引っ張っていくポジションでは、合奏全体の音に埋もれにくく音を強調してくれます。
ソロや合奏の1stClのパートにピッタリなはっきりとした音色が特徴的
セルマーのクラリネットの種類は?
種類は、「プロローグ」「プレザンス」「シグネチャー」「レシタル」「プリヴィレッジ」「ミューズ」の6つがあります。ある程度、楽器経験があり、かつ今後も長期的に楽器を継続して技術を磨いていきたい人は、店舗にて吹き比べると、好きな音色や自分に合った吹きやすいものが見つかるかもしれませんね。ちなみに、後半にご紹介したものほどお値段が高くなっています。
ある程度楽器の経験がある人はセルマーのクラリネットを吹き比べてみると好みの機体が見つかるかも!
セルマーのクラリネットの値段
値段は、セルマーのホームページをみると34万円〜88万円とされています。海外のメーカーなので、国内メーカーのヤマハに比べるとかなり値段は高くなっています。学校の部活で楽器を始める初心者よりかは、パフォーマンスを磨きたい経験者にオススメのメーカーです。
セルマーのクラリネットは今の日本のクラリネット界だと持っている人が少ないのが現状じゃ!これからどんどん増えていくじゃろう
参考:https://www.nonaka.com/selmer/
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、クラリネットを扱う有名メーカー「ヤマハ」「クランポン」「セルマー」の3つをご紹介しました。楽器を購入する際は、必ず試奏をして吹きやすいと感じたものを選ぶようにしましょう。楽しいクラリネット生活となることを願っています。
主要クラリネットメーカーである「ヤマハ」、「クランポン」、「セルマー」の3つを紹介しました